2018/07/27 仮柱
建てる地域によって、風土や風習は様々です。
今回特別な機会をいただき、仮柱を建てて上棟式を執り行わせていただきました。
場所は村上市某所。
昔からの風習を大切にされている地域です。
ちょうど着工のタイミングが「土用」と「お盆」の時期に重なりました。
「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の日の前の18日間をいいます。
「土用の丑の日」といいますから、夏を連想される方が多いと思います。
「ウナギを食べる日」が世間一般かもしれませんが、実は年4回あります。
毎年期間が異なりますが、今年は7月20日から8月6日までが夏の土用にあたります。
この期間は昔から「土を掘り起こしてはいけない」とされてきました。
土を司る土公神(どくしん)という神様が支配するといわれ、土を動かしてはいけないとされてきたようです。
基礎工事は土を掘り起こすので、こちらの現場でも期間を外し、着手しました。
ただ、この期間何も作業できないと、どんどん工期は遅れていくもの…
そのためか、土公神さまが天上に行き、地上にいなくなる「間日(まび)」が設けられているので、この日は作業をしてもいいとされています。
神様も考えてくださっているようです。
さらに、こちらの地域ではお盆に上棟工事も控えているようで、8月中は棟上げができません。
そこで、「仮柱」を建てて7月の間日に上棟したことにしました。
祝詞を読むのは加藤社長。
練習を重ねて、無事大役を務めさせていただきました。
心引き締まる良い機会をいただいた施主様、ありがとうございました。
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