2017/12/18 木の家を楽しむスタッフの暮らし vol.2 家造(いえぞう)との出会い
今から5年ほど前、小さな愛する我が家を建てた私たちですが、
きっかけは造園業の主人が、家を建てるなら「家造(いえぞう)がいい」と言ったことからでした。
「大工さんは丁寧だし、社長は正直だし、いい家を建てるんだ」と。
でも木の家って高そうだし・・・お金もないけど・・・建ててもらえるの?
当時住んでいた家は47年前に市営住宅だった家を移築したという、じゃあ築何年?という平屋の古い家。
汲み取り式のトイレは床がフカフカと抜けそうだし、
自分たちでタッカーでうった壁紙の下の砂壁からは砂が落ちてくる、
BBQのコンロのような直火で沸かす湯船のお風呂は
お湯が出ないからシャワーがあるはずもなく、
冬の朝は家の中でも氷点下。台所のシンクには氷がはる始末。
それでもそこに9年住んでいた私たち。
そんな私が、切羽詰ったわけ。それは・・・
「子供が産まれたからー!!」
家の中で霜焼けになった、まだ4ヶ月の娘の手・・・
・・・うだうだ迷っている暇はない!考えても仕方ない。えーーい!あたってくだけろ!と
「はじめまして。お世話になっております、村木の妻です」と
家造(いえぞう)の加藤社長に電話をしました。そして単刀直入、
「○○円で家を建ててもらえませんか?」
と聞いてみました。すると、
「○○円では原価割れちゃいますよー」
(ですよね・・・。やっぱり無理か・・・)
「うーん・・・でも考えてみましょうか・・・」
(え?考えてくれるの?)
「・・・じゃあ、やってみますか」
「え? やってくれるんですかー!」
そんな感じで、はじまった我が家の家づくり。
私たちの要望は、≪小さくてもいいから主人の部屋がある家≫
これは主人のモチベーションのための必須条件でした。
「その他のことは、建ててもらえるなら、家造(いえぞう)にお任せします。」と私。
すると、「じゃあ2階はワンフロアにしましょう!」と加藤社長。
「ワンフロア?!・・あー・・やっぱり壁、欲しいです・・部屋、欲しいです・・」と私。
・・・なんだかんだとワガママを言い、叶えられる範囲の要望を盛り込んで、
私たちの愛する我が家は完成しました。
出来あがって思ったことは、
工務店にも、こだわりがある。大工さんにも、プライドがある。
『お任せ』にしたことで、いい家が出来たんじゃない?
という感想でした。
そしてその1年後、私はアシスタントとして家造(いえぞう)で働くことになるのでした。