2018/03/30 スタッフの家づくり Vol.41 木の外壁 その4
法規の条件をクリアし、わが家の外壁は木にすることに決まりました。
次は木の樹種選定です。
候補は2種類。
1つ目は、「杉」、もう1つは「レッドシダー」です。
木の外壁材として、古くから杉材が多く使われていました。
特に赤身部分(心材)は耐久性や耐候性にも優れているといわれ、狂いも少ないのが特徴。
交換時も簡単に施工できる、「縦張りの目板打ち」がいいと思っていました。
自分の中のイメージにピッタリだった家が、田中敏溥さん設計のこちらの家↓↓↓
チルチンびと86号に掲載されていた、千葉県のお宅です。
2階リビングで杉板縦張りの目板打ち、鉄骨のバルコニーと木の相性がなんともカッコいい!!
一目見た瞬間、「これだ!!」と思いました。
なので、当初は「杉板縦張りの目板打ち」で計画。
見積りもそれでお願いしていました。
一般的に、赤白板目の杉材が最もお手頃で、無節の柾目赤身が最も高価です。
最低限、赤身だけを揃えて、節はあっていいので、ということで材木屋さんにお願いし、出てきたお値段はそれほど高くない印象。
荒板(ラフ仕上げ)の状態でお願いしていたので、割高な印象もありませんでした。
一方、大工さんの手間賃は?というと、こちらのほうが高めの心象。
それもそのはずで、杉板を張って目板を打つので、2度外壁材を張るイメージです。
納まりはこんな感じ↓↓↓
一般的なサイディングは、3×10板のように面の広いものを張りますが、板張りの場合は一枚一枚張っていくので、その分日数もかかり、大工さんの手間賃も割高になります。
※板は片側だけ釘打ちします。木は幅方向に100分の1動くと言われていて、例えば10センチあれば、1ミリは縮んだり伸びたりします。片側しか止めないのはそんな動きに考慮するため。両端を釘打ちすると木が動いた際に割れます。目板(押縁)は板を押さえつける役割があります。
全体の予算が出てきてから判断しようと思っていましたが、案の定予算オーバー…
憧れの「板張りの目板打ち」、遠のきました。。。
ただ、どうしても木の外壁は諦めきれなかったので、次の候補「レッドシダー」で再検討。
次回は「レッドシダー」の話し。
木の外壁編、まだ続きます。