2018/05/05 【家づくりとお金】 今建てるか、5年後建てるか その1
お家を建てるタイミングはご家庭によって様々です。
ご結婚のタイミング、お子様誕生のタイミング、ご両親と同居されるタイミングなどなど。
一方建てようと思っているけど、建築する土地を探し中だったり、頭金を貯めてからと思っていたりする方も多いのではないでしょうか。
今建てたほうがいいのか、それとも頭金をしっかり貯めて極力住宅ローンを組む金額を少なくしたほうがいいのかは迷う部分だと思います。
今回は「今建てるのか、5年後建てるか」をシミュレーションしてみようと思います。
■現在の年齢:35歳
■建築予算:3,000万円
■現在の自己資金:300万円(借入額の一割)
■返済期間:30年
■購入希望時期:5年後(40歳の時)
■希望時期までの積立額:月5万円(5万円×12か月×5年=300万円)
■現在の住まい:賃貸アパート月7万円
まずはちょっと遡ってバブル期あたりの金利でシミュレーションしてみようと思います。
■借入金利:4.8%(5年後もとりあえず変わらないと想定)
■物価上昇率:0%(ここでは考慮しません)
結果は、今購入する方が300万円ほど高くなる計算になりました。
5年間で積立金が300万円貯まり、現在の自己資金300万円と合わせて計600万円の資金調達ができました。
5年間の家賃、月7万円(計420万円)の支払いがあるものの、高い金利水準ということもあり、しっかり自己資金を貯めてから購入したほうがいい時代だったといえます。
今建てられる方のご両親世代はまさにこの時代。
ご両親から「しっかり頭金を貯めてから建てるんだぞ!」とアドバイスをもらった方も多いと思いますが、あながち間違った意見ではありません。
一方、今の低金利時代の場合をシミュレーションしてみます。
■借入金利:1.25%(35年固定)
■物価上昇率:0%(ここでは考慮しません)
結果は、今購入したほうが260万円ほど安くなる計算になりました。
先ほどの計算と同様に自己資金は増えますが、その間のアパート家賃の負担が住宅ローンの利息よりも負担が多いためです。
今のような低金利で、かつアパート家賃の負担がある場合は、自己資金を貯めるよりも住宅ローンを組んだほうが有利と言えます。
ただし、ここではあくまでアパート暮らしの場合。
中には、「ご両親の家で同居しているため居住費がかからない」ケースや「社宅や会社からの家賃補助で極端に家賃が少ない」ケースの方も多いのでは。
少し長くなったので、次回はそんな場合もシミュレーションしてみようと思います。