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2018/06/11 ベーシックな一生もの

こんにちは加藤です。

我が家のダイニングテーブルはナラの木でできています。

ナラは広葉樹で、どんぐりが実る木です。

材質は堅く、重く、薪の材料、そして椅子やテーブルなど強度が必要な

脚物(あしもの)の家具に適しています。

木目(もくめ)がハッキリしていて、表情があります。

漆を塗るとより木目が映えますが、

うちのテーブルはオイルフィニッシュ(乾く油を塗った仕上げ)です。

テーブルのカタチはいたって普通。ベーシックなものです。

造りは頑丈で、私よりも長生きします。

家造の家もベーシックな家ですが、長く使うものは特にベーシックなカタチで、

長持ちする素材のものが私は良いと思います。

 

以前に読んだ本で共感した文章があるので、紹介します。

 

ドミニック・ローホー著「シンプルに生きる。」変哲のないものに喜びをみつけ、あじわう。

以下文章転記。

 

ベーシックで上質なものにこだわる。

ベーシックで周りを固めましょう。芸術家が競って作るものよりも、

むしろ代々引き継がれてきた「職人技」の知恵と経験、

そして知識が繁栄されているものを選ぶようにしたいものです。

 

ものを購入するということは、

つまり自分のからだの一部となるものを買うということ。

欲しくてたまらないけれど、値段が高くて手の届かない憧れのソファーがあるとしたら、

間に合わせのソファーを「とりあえず」購入するのではなく

貯金をして、時間をかけてでもそのソファーを手に入れましょう。

 

間に合わせのソファーを手に入れてしまえば、結局は自分がその程度のものに

なじんでしまうことになるからです。

 

上質の物は使う程に、必ず優雅に上品に美しく変貌していきます。

上質の革は使い込んでいくうちにつやが出て、柔らかい輝きを放つようになります。

 

ツィードのジャケットも、着れば着るほどからだになじむようになり、

快適な着心地に変わっていきます。

 

木材も古くなればなるほど、心にも目にも暖かみを与えてくれるようになります。

合成繊維ではこうはいきません。生きている自然の素材を選びましょう。

 

残念ながら、現代の消費社会においては、質の良い物を目にする機会がどんどん少なくなり、

そういったものを求めるひとも減りつつあります。

質の良いものは少量しか生産できないため、高価だからでしょう。

これをぜいたくと呼ぶのです。

 

けれども、ある高級かばんメーカーの販売担当者に言われたことがあります。

「法外と思えるほどの高い大きな買い物よりも、

度重なるガラクタ買いのほうが、結局は高くつく」と。

 

そして、高くても良い買い物は、それだけ人生に満足感を与え続け、

それを取り出してながめるたびに喜びを与えてくれるもの。

 

毎日使うものだからこそ、良いものを吟味する。

家づくりも同じですが、本物の素材で、ベーシックなものを身の回りに揃える。

大事だなーとつくづく感じます。

 

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