2019/03/29 なかよくする家
昨年の7月から通わせていただいた「地域主義工務店の会 2018年建築塾」。
昨日を持って修了しました。
講師は、田中敏溥さん。
敬愛する建築家です。
直に田中さんの人となりや言葉に触れられたことが本当に光栄なこと。
全5回、大変有意義な時間をいただけたことに感謝です。
最終回はプランと模型の提出。
想定敷地は「風土町3丁目 全12区画」の分譲地。
課題は「なかよくする家」。
私は東南角地の60坪の敷地に30代夫婦+子供2人の家を設計することに。
書斎と車2台分が条件です。
「なかよくする」は簡単な言葉のようで実はとてもあいまいで、考えるととても奥が深い。
田中さんも普段よく使われている言葉ですが、実は「なかよくする=〇〇」と明確な答えを今でも探しているとのこと。
人と家をどうやって「なかよくする」か、家と家をどうやって「なかよくする」か、家と街をどうやって「なかよくする」か、その他「なかよくする」事柄は住宅設計においてたくさんあります。
答えのない回答を探しながら自分なりに表現する難しさ…
自分なりに住宅設計において「なかよくする」とは、相手(建て主や隣家や街など)に気を配ることだと。
相手を想う・相手のことを考えるために時間を使う=やさしさ と何かの本で読んだ記憶がありますが、それに近いのかもしれません。
※田中さん設計の家は「やさしさ」を感じます。
仮の建て主の要望を満たしながら、道にも隣家にも街にも気を配る、そんなことを考えながら設計しました。
受講生はチルチンの工務店の会に所属する工務店の設計の方たちばかり。
設計を主の仕事にしていないのは私だけだったので、とても勉強になり、皆さんのレベルの高さにいい刺激をもらいました。
みんなで設計した「風土町3丁目」はとてもいい街に!
これは空想の街ですが、「なかよくする」ことを設計者ひとりひとりが考えて設計すれば本当にいい街ができあがります。
今回の設計塾で学んだことを生かしながら、設計にももっと力を入れたいなと思った次第。
少数組織のため、いろんな業務に務めていますが、万能型を目指し日々精進です。