2021/01/27 新潟が好きだから
こんにちは加藤です。
「家を建てるなら絶対に新潟の木でなければ」という方は稀(貴重)です。
自分の家に何の木が使われているか気にする人もほとんどいないと思います。
ましてや、林業や山の現状について考える方も稀ではないでしょうか。
建設業と林業は近いようですが、林業の現状について知っている建設業者も稀なのが現状です。
今年度、市から委嘱を受け、村上市森づくり基本計画策定委員になっています。
大学の教授、経営コンサルタント、森林組合、製材所、建築組合の方などが委員会メンバーとなっています。
日本の森林環境、そして林業が抱える課題を解決するために、令和6年から森林環境税という新たな税金が納税者一人あたり1000円/年徴収されます。その集められた税金は自治体に分配されます。未来により良い森林環境を残すためにそのお金を効果的に利用する計画をつくることを目的とした集まりです。
参加して初めて知る山の現状を知るにつけ、やはり国産材、新潟産材を使った家づくりをしていかなければと思います。
雪国で育った木や、つくる家と同じ地域で育った木は強い。長持ちするなどということが言われることがありますが、科学的ではありません。新潟の木を使うのは、強度というよりは郷土愛で利用するべきと思います。「新潟が好きだから新潟の木」です。
「自然素材をふんだんに使った木の家づくりをしていこう。なるべく地産地消の家づくりを」と考えてから10年以上が過ぎます。
その間、日本の家づくりも変わってきました。いまや無垢の木を使用する家は当たり前。素敵な建築事例写真もネットに溢れています。無垢のフローリングや建材も手に入りやすくなりました。
さらに、「どこの木を使ったか」ということに価値を感じる建設会社やお施主様が増えていけば、もっと地元の木や国産材が使われ、森林環境の保全になるはずです。
委員会の中で、広葉樹の有効利用という話題も上がりました。私が大好きな広葉樹。この委員会で新たな出会いもありました。広葉樹の魅力を伝えることができるような新たな取り組みも何かできないかと考えています。