2020/03/28 高崎の榛名へ
高崎の榛名地区に行ってきました
新潟から高速を使って約3時間、久々のひとり旅(出張)です
高崎の榛名地区は、梅林が有名
道を走っていると、至るところに梅の木を見かける自然豊かな地区です
榛名神社も有名のようですが、残念ながら時間切れで参拝できず…
今回の目的は、田中敏溥さんと水澤さんが設計を手掛けた平屋のお宅を見学しに行くこと
水澤さんからお誘いをいただき、特別に見せていただきました
施工を手掛けたのは、地元の工務店「マルキ」さん
棟梁の飯野さんは、以前上越で修行を積まれた宮大工さんとのことで、木の製材から手掛け、地元群馬の木を使った家づくりに取り組まれている方です
「榛名の家」と命名された平屋の住まいは、ほそーい畑の道を通った先にありました
建て主さまは、映画「人生フルーツ」をご覧になり、この地を新しい暮らしの拠点に選ばれたそうです
「人生フルーツ」の暮らしを体現できるような、自然とともにほっと落ち着ける景色が広がります
外の壁は、杉板の目板打ち
田中敏溥さん設計の「玉川学園の家」を実際にご覧になり、お決めになったとか
田中さんはよく、「家の外はみんなのもの」とおっしゃってますが、まさにその通り!
風景と住まいの「仲の良さ」を感じられます
「やっぱり木の外壁はいいよねー」と水澤さんと立ち話
室内は自然素材をふんだんに使った空間
床は栃木の杉で浮造り仕上げ
浮造りの少しぼこぼこした感触が足の裏を刺激し気持ちよかったです
周りの環境を読み取った設計作法のひとつに、このお宅は東向きに大きな開口部を取っています
南側も畑が広がり、決して悪い眺望ではないのですが、東向きのほうが木々もあり、とおくの山も見え、視線の広がりを感じることができました
※私の車が映りこんでいてちょっと残念ですが…
先にも書きましたが、「榛名の家」は、田中さんと水澤さんの共同作業
田中さんにもたくさんのお弟子さんがいらっしゃいますが、私は水澤さんが加わった設計の住宅が好きです
生意気ながら、水澤さん設計の家に住むオーナーとして、一緒に家づくりを行うパートナーとして、水澤さんの設計のいいところは、〝必要以上に線を消さないところ″だと思っています
線とは、主に窓枠などの木部
デザイン先行だと、これを余計に薄くしたり、消したりといった空間が多いように思います
水澤さんが「引く線」は、安心感があります
暮らしながら常々思うことです
家造のオーナーさまもぜひそのあたりを意識して、もう一度自邸を見ていただきたい!
話が脱線しました(汗
絶妙な高さ寸法や線(木部)の割合、使っている素材の質感など、言葉では伝えづらいのがいつも残念なのですが、「榛名の家」もとても居心地の良い空間でした
帰ってから加藤社長に写真を見せると、「やっぱりいいよね」とひと言
この“やっぱり“が田中さんや水澤さんの普遍的な良さなのだと思います
水澤さん設計の家を体験できる【暮らしの内覧会】「東中野山の家」はこちら