2020/04/03 デッキ材は何がいい?
こんにちは加藤です。
桜が咲き始めました。気候も穏やかになりました。
数年前、まだ幼稚園に通っていた娘が丁度この季節に素敵な詩をつくりました。
”春が来ました、散歩です”
短いけれど、素直な言葉で私の記憶に残っています。
さて、今日はデッキの話です。
先日、静岡の木材加工をしている会社の社長がデッキ材の説明に来てくれました。
これまで、家造では水に強いという理由でデッキにはヒノキを使っていました。
しかし、年数が経つとどうしても水が溜まる乾きづらい部分が腐れてしまいます。
デッキ材については何がいいのか?ということで今回の話を聞き、一つの答えを得ました。
説明を受けたのは青森ヒバのウッドデッキ材です。
まず、ウッドデッキ材に必要な機能は?と考えると
〇熱を持ちにくい
〇毛羽立ちが少ない(棘が刺さらない)
〇腐りづらい
この3つが大切です。
「熱を持ちにくい」ということに関して
樹脂製のものや密度の高い硬い木は直射日光を受けると温度が上がり、裸足で上がるには向きません。密度が低い針葉樹の方がその点でよいと言えます。
「毛羽立ちが少ない」について
デッキ材としてイペなどの外国産の硬い木が流通しています。
これらの木は、クツを履いて使うにはいいのですが、裸足で上がるには棘のリスクがありオススメできません。
生産者が発行している使用する際の注意書きにも原則履物を履くこと、裸足での歩行は避けるようにと記載があります。
国産の杉、ヒノキ、ヒバなどの針葉樹は、木の表側(木表:樹皮に近い側)を上にすることで棘(ささくれ)が出なくなります。
「腐りづらい」ことに関して
ウッドデッキの一番の問題がこの腐れです。
たくさんの実験データや資料をいただき、説明を受けたのですが簡単に結論を言うと、
日本で一番腐りづらい木が「青森ヒバの赤太(あかた)」です。
赤太というのは、木の真ん中の方。心材とも言います。
養分を吸い上げる機能がなく、木の成長と共に硬くなり、倒れないように、折れないように木を支えている部分です。
もう一つ大事なことが、腐りづらいカタチ。
写真で示したのが、今回紹介していいただいた青森ヒバでつくったデッキ材。
水が溜まらないように上の面がなだらかな弧を描いています。
また、下の面も欠きとってあり、空気が流れ木を乾かすカタチになっています。
ここまでこだわってつくったデッキ材は初めて見ました。
お値段はというと、やはり少し高め。ですが、将来のメンテナンスを考えると私は採用していきたいと思いました。
新型コロナウィルスの影響で、世の中閉塞感が蔓延しています。
気候がよくなりました。週末は散歩に出かけようと思います。
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今回、デッキ材の説明をしていただいたのが、「加藤木材産業(株)」の加藤社長でした。